明日の帰りの会で,「令和6年度高津中生の約束」作成に向けてのアンケートが,3年生を含む全生徒対象で実施されます。ここまで検討委の生徒は,指定された曜日・時間外でも,自分たちの自由時間・休憩時間を使い集まり,アンケートの内容について話し合いを重ねてきました。ある生徒が言います。『昨年度の検討委の先輩が,色々な場面を想定し,高津中生の約束を作ってくださった。今年,変更すべき点が少ないのは,当然だと思う。』別の生徒で,昨年度からこの回に参加している生徒は,『昨年,校則(高津中生の約束)では,細かな固有名詞を出さずに,大枠でとらえるように言葉を選んでいた。今年もその流れを汲み,大枠が校則で,その校則を受け,各委員会が4月以降に,細かなルールやマナーを作ればいい』と話しました。生徒の話の合いの内容は,こうしてどんどん深まっていきます。本日の話し合いでも,終盤まで,『アンケートで正当性を求める難しさ』について話し合いが続きました。明日のアンケートが,よりよい「令和6年度高津中生の約束」を生み出すことになると確信しています。

今年,検討委が新たに取り組んでいる点があります。昨年度は,校則改訂元年だったので,話し合いの内容は検討委が中心で,その運営に関しては,ある程度,職員が関わりました。今年度は昨年度の流れを継承しつつ,さらに一歩を踏み出そうとしています。明日のアンケートに関しても,検討委の生徒が各クラスに入り,職員に代わり説明を行います。生徒の分担もまた,代表生徒が考えてきました。こうした一歩は小さな一歩かもしれませんが,このように,生徒が中心になって様々な取り組みに対しプラニングをしていける土壌が高津中にはあると,改めて実感しました。

今まで,3年生代表生徒がともに活動をしていました。卒業を控え,本日が最終参加になりました。会の途中で,3年生代表生徒が次のように述べました。

『初めて参加させてもらいましたが,2年生や1年生のみんなが積極的に話し合いをしているので,自分も話し合いに参加し,意見を述べさせてもらうことができました。2年生にとっては,4月から最上級生になり,色々なことに「最後の」という言葉がつきます。自分たちが最後にどんな想いを掛けるかを考えながら,行動していくといいと思います。そんな場面で,考えることも多くなるけれど,そんなときは,周りの仲間と相談しながら進めていくといいと思っています。今までありがとうございました。』

どんな大人が語る言葉より,こうした上級生の言葉は,きっと検討委の生徒に対し,まっすぐに伝わったのではないでしょうか。素敵な3年生の言葉でした。