今日も学年主任より,ホワイトスクールの様子について報告がございましたので,お知らせいたします。
今日の津南(2日目)
ホワイトスクール2日目は,真っ青な青空になったかと思えば,フワフワとした雪が舞い降りるような,不思議な一日でした。
早朝からスタッフの方々が圧雪作業を進めてくださったお陰で,昨晩降った雪が真っ白なゲレンデとして整備されました。お子様方は昨日の疲れも見せず,朝食の開始から時間前行動が出来ていました。普段の学校生活の積み重ねは,レストランまでの移動の姿にも活かされ,終始無言で移動する姿は,「高津中生としてのプライド」すら感じました。
レッスンでは,初心者クラスも初めてリフトに乗りました。雪不足とはいえ,木々に真綿のように雪衣をまとった風景は,リフトの上からしか見られないステキな景色であったようです。降車時には,リフト降り場のスタッフの方の手助けを受けながら,初心者の大半のお子様は,背中とお尻で滑っていました。それでも,助けていただいたスタッフの方に笑顔で『ありがとうございました』と言っているのを聞き,ここでも「高津中生としてのプライド」を再び感じました。
お子様の吸収力はとてつもなく大きいです。午前中に苦戦していたリフトの乗降は,午後には何事もなかったようにスムーズに行われていました。最初は『こんな斜面,怖い…』と立ちすくんでいたお子様も,いつの間にかスイスイと斜面を滑り降りれるようになっていました。フッと急斜面を見ると,中・上級コースのお子様は,最大斜度30度近い斜面を滑っています。滑る姿は,初級や上級という階級ではなく,どのお子様も時間の経過と共に美しくなっていき,時折出会う先生方にも『めっちゃ愉しい!』とか『○○先生~!』などと声を掛ける余裕すら,出ていました。
今日はまるまる一日,スキーレッスンでしたが,最後のリフト前では『もっと滑っていたい!』と言う声をたくさん聞きました。また,インストラクターさんとの別れの場面では,どの班も,それぞれのインストラクターさんに向け,校歌をアカペラで熱唱していました。ある若いインストラクターが,終わった後に『私,泣きそうになりました…』とおっしゃっていました。きっとお子様方の一所懸命な歌う姿に,何かを感じ取っていただけたのではないでしょうか。
夕食後には,再びゲレンデに集まり,夜レクが始まりました。「未成年の主張」では,自ら立候補したお子様方が,今考えていること,今感じていることを,真っ直ぐな言葉で話しました。「何でもランキング」では,例えばクラスの中で『一番お金持ちになりそうな人』とか『前世は○○だったと思う人』など,事前のアンケート結果をもとに発表しました。実行委員が準備を重ねたその想いに応えるように,学年全体が一体になり,愉しむことが出来ていたようです。
昨日願い事を書いたスカイランタンは,無風で月の光る空の中,真っ直ぐに願いをのせ,舞い上がりました。お子様方は,その舞い上がる様子をジッと見つめていました。ランタンが見えなくなりかけたとき,今回のテーマソングであった“キセキ”の熱唱が始まりました。中間部に入ったとき,サプライズの花火が打ち上げられました。新潟県の長岡からわざわざ来てくださった花火師さんによる打ち上げ花火は,75発あげられました。“キセキ”の歌い終わりに合わせるように,打ち上げ花火のメインであるスターマインが,夜空に開きました。お子様の目の前で,驚くような大きさで開きまくる花火を見て,さらにお子様の心の中では,ストン!と何かが落ちたようです。感動のあまり,涙を流しているお子様もいました。担当教師が『こうしたステキな時間を味わえるのは,おうちの方の協力があったから…』と語りました。再び,お子様の心の中に,ストン!と,また何かが落ちたようです。花火の余韻に浸りながら,最後に各学級のお子様から,自分のクラスへの感謝のメッセージ音声が流れました。入学当時の不安だったこと,闘魂祭や合唱コンクールでの各クラスの取り組みなどを振り返り,あと正味60日弱で訪れる自分の学級との別れを惜しみ,その想いを感謝の言葉として語り聴き合う…。とっても寒い夜でしたが,お子様方はそれぞれ何かを感じ,過ごしていたように思います。
今日は,さすがに疲れているのでしょう。21:45には,部屋の電気を消し,睡眠に入っているお子様の部屋もありました。明日はフリー滑走を終えれば,愉しかった津南ともお別れです。明日も,怪我無く,元気一杯に過ごして欲しいと願っています。
今日の津南(3日目)
ホワイトスクール3日目は,朝から青空の晴天でした。空の青さと,雪の白さのコントラストが見事にマッチし,まさに雪国でしか見られない景色に,お子様方も見とれていました。
2日間お世話になった部屋の清掃では,シーツや枕カバーを畳んだり,室内をキレイに整えたりとしながら,それでも時間よりも早く行動をすることが出来ました。レストランから見えるゲレンデの景色に,フリー滑走への期待感が膨らんでいったようです。
朝食後は,フリー滑走でした。リフトスタッフの方が,規定の時間よりもかなり早く運行を始めてくださいました。そのお陰で,圧雪されたばかりのゲレンデで滑ることができ,時には直滑降のような滑りになりながらも,本当に愉しそうで,歓声が山々に響き渡りました。笑顔と笑い声と真っ青な青空!絶好の3日目を迎えました。
今日は土曜日だったため,一般のお客様も多数,お見えになっていました。ホテル内では,多くのお客様と移動経路が一緒になりましたが,静寂と気遣いを前面に押し出して行動していました。一般のご家族連れからは,『たくさんの中学生ですね。でも,静かだし,道も譲ってくれて,とってもいい子たちですね。何人いるのですか?』などと声をかけていただきました。
今は,関越トンネルを抜け,新潟県から群馬県へと移りました。今回のホワイトスクールでは,リタイヤするお子様がほとんど出ず,心配されたインフルエンザの発症や怪我による病院への搬送はゼロでした。元気に愉しく,3日間を過ごせたお子様の笑顔は,私たちにとって何よりのご褒美でした。残念ながら体調不良で参加できなかったお子様もいましたが,そうしたお子様には,次の機会にまた,このような愉しい時間を提供できればと考えております。保護者の皆さま,3日間,ご支援とご助力をいただき,ありがとうございました。間もなくお子様は無事に千葉に到着いたします。ぜひ,お子様のたくさんの想い出話を楽しみにお待ちください。