主題設定の理由

本校では、「生きる力」を育むことの原点として、変化に対応できる教育内容の充実を目指し、全教育活動を通じて取り組んでいる。また、新学習指導要領の目指すものとして、体験的な学習や問題解的な学習を通して、自ら学び、考え、判断し、そして表現する力を育てることにより、新しい資質・能力の育成があげられている。そこで、主題を「一人ひとりの生徒が活動する授業にするにはどうしたらよいか」とした。活動とは、まず第一に、生徒自身が目的意識を持って学習に臨むことから始まる。次に「知りたい」「もっと学んでみたい」という意欲が生まれ、より深い学習へと向かっていく。そのような生徒の要求から生まれた動きを活動としてとらえている。そのためには教師指導型の授業ではなく、生徒自らが課題を見つけて学んでいくことが大切である。そこで、グループで考える場を設け、学ぶことの喜びや充実感を味わいながら主体的に自力解決していく小集団、すなわち学びのグループ学習に取り組み、一人ひとりの生徒の活動をより深めようと考え、副主題を「学びのグループを通して」とした。

これまで、各教科で授業を推進する上で、各自が課題を持っての調べ学習、少人数指導、ポートフォリオ評価などを取り入れることにより、生徒の意欲の高まりが見られた。また、生徒が調べたいと思う資料等を充実させるために学習環境の整備などを積極的に行ってきた。それにより、一人ひとりを生かすということは、成果はもとより過程を大切にすることであると考え、継続して取り組んでいきたい。また、これまでも各教科では、小集団を核とした授業を行い成果をあげてきた。今年はさらにそれを全教科に広げるとともに、より意欲的なグループ学習の活動へと高めていきたいと考える。

学習指導要領の改訂に伴い、基礎・基本の内容の徹底および分かりやすい授業を目指すことはもとより、本年度はこれまでの研究の方向をさらに進めるとともに、新たに学びのグループ学習を取り入れることが、一人ひとりを生かす教育、すなわちこれから期待されている新しい資質・能力の育成にかかわっていくことであると考えている。

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