平成24年度は・・・
全国的に風しんにかかる人が過去5年間で最も多く、特に近畿地方や首都圏での報告が多く、患者の7割以上は男性で、うち20代~40代が8割を占めました。
今年も、同様の傾向であり、特に首都圏での増加が顕著となっています。
その中でも、先天性風しん症候群も2月中旬までで5件発生しています。
このことより、市の教育委員会から、お知らせがありました。
風しんとは
風しんについて
- 風しんとは:
- 発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症のこと
- 潜伏期間:
- 14〜21日(平均16〜18日)
- 症状:
- 発熱、発疹、リンパ節腫脹(ことに耳介後部、後頭部、頚部)が出現するが、発熱は風疹患者の約半数にみられる程度である。
- 注意事項:
- 症状が似ているため、溶血性レンサ球菌による発疹、典型的ではない場合の伝染性紅斑などとの鑑別が必要になる。
- 治療方法:
- 対症療法
先天性風しん症候群とは・・・
免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎児に感染して、出生児に先天性風疹症候群(CRS)と総称される障がいを引き起こすことがあること。
なぜ大人も「予防接種」なの?
平成23年度の国の調査では、20~40代の男性の15%(20代 8%、30代 19%、40代17%)が風しんへの抗体を持っていませんでした。
一方、20~40代の女性の4%が風しんへの抗体を持っておらず、11%では感染予防には不十分である低い抗体価でした。
そのため子どもだけでなく、妊婦や妊婦とかかわりの深くなる大人の感染も増えているからです。
抗体を持たない又は低い抗体価の妊娠中の女性が風しんにかかると・・・
赤ちゃんに難聴や心疾患、白内障や緑内障などの障害(先天性風しん症候群)が起こる可能性があります。
大人も・こどもも予防接種をしましょう!!
風しん予防接種は済んでいますか?
予防接種の時期は決まっていますので、お子様の母子手帳でご確認お願いします。
まだの方は、早めに医療機関へ連絡をお願いします。
第2期:小学校入学前1年間の幼児
第3期:中学校1年生に相当する年齢
第4期:高等学校3年生に相当年齢
妊婦さんに感染させないために、1~3に当てはまる時は任意で予防接種を受けましょう!!
- 妊婦(抗体陰性または低抗体価のものに限る)の夫、子どもおよびその他の同居の家族
- 10代後半から40代女性(特に、妊娠希望者または妊娠する可能性の高いもの)
- 産褥早期の女性
1~3の人で、「明らかに今まで風しんにかかったことがある・予防接種を受けたことがある・抗体陰性や低抗体価でないと確認できたものを除いたものに対して、任意で予防接種を受けることを検討すること」
妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、特に流行地域においては、抗体を持たない又は低い抗体価の妊婦の方は、可能な限り人混みを避け、不要不急の外出を控えるようにしてください。
また、妊婦の周りにいる方(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族等)は、風しんを発症しないように予防に努めて下さい。
情報元:厚生労働省、国立感染症研究所