3学期初めての雲母さんの読み聞かせ,今日は2年生の日でした。『びんぼうがみとふくのかみ』というお話。

貧乏神といえば,家に災いをもたらす嫌な神様のイメージがありますが,このお話ではとても愛らしい貧乏神が主人公です。読めばきっと,今までもっていたイメージが変わりますよ。

今日は,全校で席書会が行われました。【席書(席書き)】とは,そもそも◎集会などの席で,即興的に書画をかくこと ◎江戸時代,手習い師匠が門弟その他の人を集めて開いた書道の展覧会 のことだそうです。いずれにしても,新しい年,そして3学期のスタートにあたり,どの学年も真剣に取り組んでいました。

全学年の席書会を見て回りながら感じたことは,もちろん書写の目標である「文字を正しく整えて読みやすく書くことができるようになること」へ向けて,学習(練習)した成果を発揮する場であるとともに,もう一つ子どもたちにとっては大切なことを学ぶ場であると感じました。

席書会を終えた子どもたちに感想を聞くと,「うまく書けた」という子だけでなく,「うーん,まあまあかなあ」や「練習の時よりもうまく書けなかった」と言う子も少なくありません。

こういう体験はとても大事なことで,〇練習でできないことは本番でもできない 〇本番は緊張する 〇本番は失敗することのほうが多い といったことを子どもたちは今日,実感しながら学んでいると感じました。

これからの人生,試験や面接,試合,発表会などの大切な場面(本番)で,力を試されることは,だれしもが必ず経験することでしょう。限られた時間で,いつもと違う環境で,一斉に行うこの席書会で,子どもたちは「本番」の意味を学んだのではないでしょうか。ぜひ,こういった経験をこれから生かしてもらいたいです。