校舎前,日時計の横に何だかゴージャスな花を咲かせている植物があります。「ユッカラン」です。キジカクシ科の植物で,「ラン」という名がつきますが,ランとは別種なのだそうです。2学期に入り,急に茎がぐんと伸び先週から花が咲きだしました。来校の際はぜひご覧ください。

さて,今日の2時間目,多くの学級で算数の授業が行われていました。1年1組では,「答えが10を超えるたし算」に初めて挑戦し,2年1組ではかけ算九九の「5の段」の学習でした。楽しく学習している子も,学年が上がるにつれて算数や数学が苦手になる子も出てきます。私も中学時代,どうしてこれらが人生の中で重要なんだろう?やらなくてもいいではないか?と叫びたくなる気持ちになったことがありますが、もちろん算数・数学を学ぶべき理由はしっかりとあるわけです。

上の動画の子は,8+3の答えをブロックを使いながら,「10のかたまりといくつ」と考えていました。じーっと考えるこの子の姿から,これまでの学習を振り返りながら,新しいことに挑戦している目に見えない力を感じます。

上の画像は,4年生,5年生での算数の授業です。算数=計算となると本当に苦痛かもしれません。計算はいわば筋トレ、本当の算数の面白さは脳トレともいわれます。特にしっかりとした基礎基本を培う低学年で,計算方法だけを受け入れる前に,一度しっかり自分の理解でかみ砕いて消化すること。このプロセスが、算数の面白さを体験するかどうかの分かれ道になります。学校では,「ハウツー」だけではない体験を大切にしています。

算数がひもといているのは,実はものごとの本質を理解するための真理。その基礎を土台にすると,算数の世界の応用だけではなく,科学や芸術,コミュニケーションの世界でも役立ちます。論理的思考力がつくだけではなく,そこから飛躍する発想力へとつながります。タブレットの活用も含め,自分に合ったペースで学んでいくことも大切にしながら,算数・数学の面白さにハマり,自信がつくようにしていきたいです。