今朝も生き物とともに登校する子がたくさんいました。まずはじめに見せてくれた子は,カタツムリを持っていました。伸び縮みする体や触角をよく見せてくれました。長い2本の角の先が目玉なのだそうです。ふと童謡を思い出しました。

今朝の外遊びでは,5年生と1年生の女子が一緒に遊んでいました。鉄棒遊びでは,上級生の技を見て,1年生も挑戦していました。下級生にとって上級生は憧れの的ですね。優しく教えてあげている5年生を見ていると心が温かくなってきます。

さて,学校に大きなICTの波が押し寄せる中,授業では「えんぴつで紙に書く」活動もたくさん行っています。今日も校舎内外では子どもたちがノートやワークシートに文字や数字を書きながら学んでいました。「実際に書く」という体験にどのような学習効果があるのでしょうか。

あるメディアでの「書くというプロセスが情報を記憶に深く焼き付ける」ことが科学的にも明らかにされてきたという記事や,「タイピングよりも手で書く人の方は学習内容の飲み込みが良く,情報を長く記憶し,新しいアイデアを理解するのにもたけている」ことが実験により分かったというノートの取り方を比較したアメリカの大学の研究もあります。

これはあくまでも私見ですが,学習する子どもたちを見ていると現在の環境下においては,「じっくりと考える」「しっかり定着させる」という意味では,手で書く方が優れている気がしますし,「大まかに調べる」「たくさんのことをまとめる」にはタブレットでの学習が向いているように思えます。

上の画像は,今,1年生の廊下に掲示してある『夏休みの思い出』の作品の一部です。当然タブレットでの手書き学習も可能ではありますし,今後の技術の進歩にもよりますが,画面上のデータよりも,こうした手書きの紙の作品の方が子どもたちの想いが伝わってくるように感じるのは私だけでしょうか。

いずれにしても,学校では,基礎学力の定着や考えを伝える場面など,学習シーンに合わせ「手で紙に書く」ことも大切にしていきたいと思います。