先週の金曜日,にじいろ学級の子どもたちと保護者の方が阿蘇中学校に見学に行きました。子どもたちは,大きな校舎や体育館に驚いていました。きれいなトイレや多目的トイレ等もあってうれしいですね。いろいろと心配に思っていることも教頭先生や担当の先生に聞いていただきました。

 

今日は,春とは思えぬ寒さで,雪まじりの雨が一日中降っていました。しかし,着実に春は近づいています。春が近づき,雨が降り始めると,ヒキガエルは活動を始めます。子孫を残すため,一目散に水辺を目指すのです。阿蘇小の池にも,ここで生まれたオタマジャクシが立派な親ガエルとなって戻ってきました。池にはびっしり卵があります。子どもたちが卵を見つけてくれました。

これが本当の”カエル泳ぎ”です。ヒキガエルは自分の故郷の湿地で産卵します。子孫を確実に残すため,自分が生まれ育った湿地に”カエル”のです。どうして自分の生まれた池を忘れずに覚えていられるのか知っていますか。実はヒキガエルは「におい」で自分の生誕地を記憶しています。オタマジャクシからカエルになって池から出ていく時,周辺のにおいを脳にインプットしておき,成長したら記憶を頼りに戻ってくるのです。阿蘇小ヒキガエル,お帰りなさい。

 

さて,今日は本年度の給食終了の日でした。本校にとっては,昭和29年から約68年間続いてきた阿蘇小の給食最後の日です。今日は,阿蘇小給食にはなくてはならない定番メニューです。阿蘇小給食は,長い間,阿蘇の子どもたちの成長と健康を支えてくれました。おいしい阿蘇小給食で,これまで食べられなかった食材が食べられるようになった子どももたくさんいることでしょう。

阿蘇小給食は,体づくりだけでなく,心づくりも担ってきました。学級の当番活動や委員会活動,食事時の挨拶やマナーをとおして,子どもたちは協力する心や感謝の心を学びました。

今年の阿蘇小の子どもたちも,コロナ禍の黙食は残念でしたが,おいしい阿蘇小給食を毎日楽しみにし,たくさんのことも学んで,心も体も大きく成長しました。本校が閉校となっても,この阿蘇小給食の思い出は,いつまでも子どもたちの心に残ることでしょう。
これまで,阿蘇小給食に携わってこられた方々にあらためて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。