八千代市立八千代台小学校

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 平成24年度  
 
  ・本校では,国語科と特別支援教育の研究を行っています。 

  研究主題

     「言葉を大切にし,豊かに表現できる子どもの育成」
 
 
「言葉を大切にする」
 
わたしたちは,言葉によって物事を認識し,言葉によって考えを深め,そして,言葉によって表現し,他者とのコミュニケーションも言葉によってなされている。
私たちの生活の営みはすべて言葉が基になっているといってよい。
学習においても,とりわけ国語科においては,言葉は,大切な役割を担っている。
国語科で育てる「読む力」「書く力」「話す力」「聞く力」は言葉なしには成り立たないからである。
読解においては,文章に書かれている言葉を手がかりにして,書かれていないことを豊かに想像したり考えたりすることができる力を育て,想像する楽しさやおもしろさが感じ取れる子どもに育ってほしいと思う。


「豊かに表現する」 
 
表現するとは,想像したり考えたことを「書く」ことであり,「話す」ことである。
 自分の思いや考えをわかるように自分の言葉 で「書く」。友達にわかるように「話す」。友達の考えがわかるように「聞く」。ここでも言葉が大切な役割を担ってくる。豊かに表現活動を行う中でコミュニケーション力が養えるように子どもたちを育てていきたいと思う。
 豊かに表現するには,豊かさを支える「確かさ」が必要である。そのためには,文章を読めること,書いてある内容を読み取れること,さらに,問いに対し根拠となる言葉・文を示しながら自分の考えを的確に書けることに裏付けされていなければならない。この確かな読み取る力,書く力を育て,自分の言葉で考える力をつけていくことが「話す」活動(コミニュケーション力)の充実をはかることになる。
 また,話し合い活動は,一方通行では話し合いの深まりを追求することはできない。互いの考えが分かり合えるということが大切である。そのためにも,友達の考えを理解しながら「聞く」ことができる子どもたちに育てたいと思う。
 新指導要領では,言葉を通して的確に理解し,論理的に思考し表現する能力、互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力を育成することを重視している。本校の研究の目指すところとつながるところであると思う。

 特別支援部会の研究は,国語科と接点のあるところでとらえ,研究を進めてきた。しかし,子どもの実態から見ていくと研究の重点は,特別支援教育の実態に合っていない面が見られた。そこで,今年度から,研究主題は国語科と共通で取り組むテーマとするが,重点は別に設定することとする。「豊かに表現できる子ども」に関しては,子どもの状態によって,「表現」の仕方は,音声や文章に限らず,動作や歌声,表情など,より幅広くきめ細かくとらえていく必要があると思われる。


指導の重点と達成するための手立て

国語科

重点1 文章に着目した教材研究・指導を行う

教師の教材解釈を高める。
○単元・本時のねらいや指導の道筋を明確にする。
  単元のゴールを意識し単元構成を考える。
○読み取りの根拠となる文章や言葉をきちんと把握する。
  読みの結節点(押さえるべき言葉)・キーワード
○ちょっと難しいけれど挑戦したい,興味がわく課題は何か,本時の中で何を話し合わせるのかなどを吟味する。
  教師が,教材研究によって指導の道筋を明確にできれば,子どもが,自分の考えの根拠となるところを意識して読ん だり,話し合いの焦点化を図る学習を行うことができるだろう。また,学習の評価にもつなげることができるだろう。

重点2 課題を明確にし(行動目標・具体の評価基準の設定)適切に評価する

○教材の計画の中でねらいや評価を一時間ごとに設定することにより,課題を 明確にする。課題を具体的に設定し,授業に臨むこ とにより,子どもの授業に対する問題・課題意識がはっきりしてくる。
○行動目標・評価規準を設定することにより,子どもへの支援が明確にできる。
○評価の観点ABについては,子どもの実態にあわせて設定する。
○学習の最後,話し合いの後の子どもの変容した姿で評価する。話し合いで友達の考えを聞くことにより意見が変わった,自分の考えをもっと深めることができた,など授業後の感想や振り返りなかで表されることも多い。

重点3 課題に対し,的確に考えを書き,自分の言葉で伝え合う力をつけさせる。
的確に考えを書く
○課題に対して自分の考えを持つ。
○自分の考えを書くことにより,考えを確かめながらさらに考えを深める。
  課題に即して根拠となる言葉や文を基に的確に自分の考えを書く指導を工夫し,書く力をつけることが学習を活発にし深まりのあるものにしていくだろう。

伝え合う力をつける
○意図的に話し合いの場を設定する。
○話し合いの視点,必要感をはっきりさせる。
○グループでの話し合いの質を高める。
 自己決定力「自分はこう読んだ」という主体性をつける。(発信する力)
○グループでの話し合いを全体の話し合いにどうつなげるか考える。
○話し合いの仕方を学ぶ。
 低学年  二人組での対話
 中学年  話し合いの手順・リーダーの役割
 高学年  立場を明確にする・話し合いの視点を意識する
○相手の意見を理解して聞き,それに対し意見をいえる。
 コミュニケーション能力の向上     ー聞き合い  響き合い  高め合いー
コミュニケーション能力・・・ 言葉を聞いたり,話したり,読んだり,書いたりすることによって,相手の考えを伝え,相手の意向などを理解しようとする能力
人格を尊重して聞き,自分を変容する
 ・何をどう聞いて,自己決定するか。
 ・最後まで聞く相手意識をもつ。
 ・本文に戻り相手をどう説得するか考えながら聞く。

特別支援教育


重点1 個に応じた,きめ細かな教材研究・指導を行う。

○特別支援教育ならではの重点である。個の教育的ニーズ,それぞれの子どもの思いや願いを実現していけるような教材,手立て の工夫が大切である。
○そのための手立てとして,イメージマップの活用や学級訪問の際の集団の中での行動観察が大切になる。

重点2 個の課題を明確にし,適切に評価する。
○集団・グループの指導であっても,個別指導であっても,それぞれの子どもの課題を明確にして指導し,評価していくことは大切で ある。
○特別支援教育では,個別指導計画の有効活用も大切な課題である。その際,結果だけでなく形成的評価を重視し,自己肯定感 を高めることを意識していく必要がある。
○また,自己評価や子ども同士の相互評価なども授業の中で活用していくこと が大切である。

重点3 言葉の理解を深め,自分の言葉で伝える力を高める
○伝える学習は,伝えたい内容に対する「感動」,それを伝えたい「対象」,伝 えるための「技能」,自信をもって表現しようという「意 欲」のどれが欠けても成立しない活動である。また,表現の力は理解の力と表裏一体であることを重視して学習していくことが大切 である。その点で,重点3は重点1, 2とも密接に関連していると思われる。
○表現の力は,個人差の大きい分野である。多様な表現方法や個人内での変容をとらえ,適切な支援の方法など個別指導計画に 基づいてとらえていく必要 がある。

言語環境

(1)読書の習慣を身につけ,本に親しむ環境を作る。
 ・朝の読書タイム(月・火・木・金)
 ・読書指導員(佐藤先生)による本の紹介・・今年度国語の読書指導にも入る。
 ・「本大好きの会」の方による読み聞かせ(月1回)
 ・読書によって,語いを豊かにする。
(2)音読カードの活用で音読(読む)の力をつける。
 ・学習するところは,すらすら音読できるようにする。
  漢字が読めて,おおまかな内容をつかめるようにする。
(3)書く活動を大切にする。
 ・自分の思いや考えが書けるようにする。
 ・いろいろな場面で書かせる指導を取り入れる。
(4)コミュニケーション力をつける。
 ・コミュニケーションの機会を多くもてるようにする。
 ・どんなことでも話せる学級の雰囲気を作る。
(5)聞き合う力を付ける。
 ・話し手を見て聞く。
 ・話の内容を理解して聞く。
 ・自分の意見と比べて聞く。同じ,違う,似ている等。
 ・話し手の考えに意見を言える。
 ・聞き手にわかるようにはっきり話す。
(6)学習規律の確立。
 ・最後まではっきり話す。
 ・口をよく動かし,はっきり開ける。
 ・わからない場合は,繰り返させる。
 ・昨日と比べて評価する。
 ・話し方のパターンを示す。


研究組織
研究推進委員会   授業研の全体研修会後を定例とする。
             授業研の成果を受けて,今後の方針を明確に打ち出す。
             話し合いを基に次の指導案検討に生かしていく。
   低学年部会      
   中学年部会      
   高学年部会      
   特別支援教育部会 
             指導案検討は,各部会ごとに行う。
             授業研究後の話し合いは,講師の人数によっては,分科会→全体会で行う。
             その際,授業を行わない部会は,分散してどちらかの分科会に参加する。

本年度研究日程
1学期    指導案検討・授業研究     
        指導案検討・授業研究     


夏季休業 教材研究・指導案作り
                       
2学期     指導案検討・授業研究     
         指導案検討・授業研究     
         指導案検討・授業研究     
         指導案検討・授業研究     
3学期   研究のまとめ・次年度計画            

通常の研究日は,木曜日とする。
授業研究は,1日2学級または3学級とする。

授業研の日の時程  5校時 1:25〜2:10
              研究  2:40〜4:10

講師は,通年元西海神小学校校長渡邉登代子先生を予定している。
都合がつく場合は,市教委指導課の吉村先生、横堀先生もお願いする。
(指導案検討も)
特別支援教育部会は,別に研究日を設定し講師を依頼する。